【本当にヤバい睡眠薬③】素人が漢方薬に手を出すのは意外とハイリスク

健康そう!というイメージの強い漢方薬ですが、意外と使い勝手は良くないので安易に手を出すことはおすすめできません。

そもそも、漢方薬は副作用が少ないとか、自然由来の成分を使っているから安全性が高いという認識からして誤っています。
自然由来の成分でもトリカブトやフグ毒のテトロドトキシンなど、危険な成分はたくさんありますよね?
漢方薬は薬ですが、使い方次第では毒にもなり得るものだと考えておいた方が良いです。

病院で処方してもらう場合には医師の判断なので安心して使用することができますが、市販の漢方薬を自分で購入する場合には特に注意するようにしましょう。

見落としがちな漢方薬の「しばり」

漢方薬にはそれぞれ使用する人の体質などに制限があります。
これをしばり、もしくは証と言います。

例えば、風邪に効く漢方薬として有名な葛根湯には、体力中程度以上というしばりがあります。
このしばりを守らず、体力のない人や胃腸の弱い人などが使用した場合には、悪心や胃部不快感などの副作用が現れやすくなります。

漢方ではこのように、万人に対して効果的な薬というものはまず存在しません。
それでも実際には効果にばかり注目してしまい、しばりを守らずに購入・使用されるケースが多々あるのです。

しばり表現の種類はたくさんある

漢方薬で使用されるしばり表現には以下のようなものがあります。
ここに挙げた以外にも意外と細かく定められているので、自分には合ってないなと思われる場合には使用は控えた方が無難です。

  • 体力が充実
  • 体力中程度
  • 体力虚弱
  • 体力に関わらず
  • のぼせぎみで顔色が赤く
  • 疲れやすく冷えやすい
  • 口渇があり、尿量が減少する
  • 皮膚の色つやが悪く
  • 胃腸虚弱
  • いらいらして落ち着きのない

しばり以外に注意すべきこと

漢方薬にはしばり以外にもう1つ注意すべきことがあります。
それがカンゾウの摂り過ぎです。

カンゾウは漢方薬に含まれる生薬の一種ですが、実に多くの漢方薬に利用されています。
カンゾウ自体は鎮静作用・抗炎症があり、人体にとってメリットの大きい成分です。
ただし、摂り過ぎると血圧上昇・むくみ・手足のだるさ・筋肉痛などの症状(偽アルドステロン症)を引き起こすことがあります。

実は、カンゾウは甘味料として醤油や味噌などの調味料・飲料・お菓子などの食品にも含まれているため、知らず知らずのうちに摂り過ぎてしまっていることがあるのです。

もし漢方薬を服用していて上記のようなカンゾウ過多の症状が現れた場合には、すぐに使用を中断しましょう。

不眠に効果のある漢方薬

漢方で注意すべき「しばり」についてしっかり理解できたら、不眠に効果のある漢方薬を実際に探してみましょう。
不眠に効果があると明示されている漢方薬はあまり多くありません。

以下に代表的なものをリストアップしておきました。

漢方薬 しばり 効果
抑肝散 神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるもの 神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、歯ぎしり、更年期障害、血の道症
黄連解毒湯 体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるもの 出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎
酸棗仁湯 体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるもの 不眠症、神経症
桂枝加竜骨牡蛎湯 体力中等度以下で、疲れやすく、神経過敏で、興奮しやすいもの 神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症、眼精疲労、神経症
加味帰脾湯 体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うもの 貧血、不眠症、精神不安、神経症

しばりや効果を見るとわかると思いますが、精神的なリラックス状態を作ることで、心を落ち着けて入眠しやすい状態を作るのが漢方薬の役割です。
そのため、睡眠薬のように飲めばすぐに眠れるようになるというようなものではありません。

漢方薬はどんな時に使うべき?

もし眠れない原因が不安やストレスであるのなら、睡眠薬よりも漢方薬の方が高い効果が期待できるかもしれません。

しかし、漢方薬を服用しても本人の性格や体質が変わるわけではありませんし、不安やストレスそのものの原因が解決できるわけではありません。
結局のところ、その辺りをどう解決するかは自分自身にかかっているんです!

漢方薬でなんとか眠れるようになったしある程度心の余裕もできた、そうなれば嫌でも次の段階に進まなければいけません。
薬はそのためにあるものです。

長期服用は病院に相談を

もちろん、眠れなくなるほど大きな精神的ストレスを抱えているわけですから、思ったよりも長期の戦いになることもあるでしょう。

漢方薬と言えども医薬品ですから、服用が長期化しそうな場合には病院へ行くようにしましょう。
病院で処方してもらう分には保険が適応されるので市販薬よりも安くつきますし、医師の診察に基づいて処方されたものなのでしばりを気にせず安心して使用することができます。

ただし、症状の重篤度合いや薬との相性によっては、漢方薬よりも精神安定剤や睡眠薬を勧められる場合もあると思います。
その際には無理に漢方薬を飲み続けるよりも、プロである医師の指示に従った方が早期解決に繋がる可能性は高いはずです。

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