新型睡眠薬ベルソムラは眠れない人の救世主となるのか?

ベルソムラという睡眠薬があります。
最近は結構処方数も増えてきていまして「依存性がないから安全だよ!」「自然に眠れるようになるよ!」という触れ込みで、夢の薬の要な扱いをされていることもあるのですが、ちょっと冷静になって欲しい。

そもそも健康な人の自然な睡眠に薬なんて不要なんですよ。
依存性が無いというのは事実ですが、タバコや麻薬のような身体的依存がないだけで、精神的な依存は起こり得ます。

薬を売り込みたい人達はメリットばかり挙げますが、裏にあるデメリットまで率先して周知することはまずありません。
私は正直ベルソムラは無いだろ…と思ったので、自身の備忘録も兼ねて特徴をまとめておきます。

ベルソムラ=オレキシン受容体拮抗薬

オレキシンというのは人の身体の中にある脳内物質の一種で、覚醒を維持する作用をもっています。
つまり、オレキシンの働きを邪魔することで脳をオフモードにする薬がベルソムラなのですが、まずこの段階でちょっと怖い。
だって、薬で無理矢理脳の動きを抑えるんですよ…。

また、オレキシンは覚醒だけでなく生体防御や代謝、機能維持に対しても重要な役割を果たすことがわかっています。
眠れないから・眠りたいからという安易な考えだけで働きを止めて良い物質ではありません。

ベルソムラのここがヤバい!

私だってベルソムラが憎くてネガキャンしているわけではないんですよ。
ただ、薬の特性を知らずに「飲めば眠れる」って部分だけで反応するのはあまりにも無防備すぎるので、最低限の警告はしておきたいんです。

半減期長すぎ!

体内の薬の成分が半分に減るまでに、ベルソムラの場合服用から10時間ほどかかります。
半分になるまで10時間なら20時間後にゼロになると思うかもしれませんが、それは違います!
20時間後は半分の半分で4分の1になるので、まだ結構な量の成分が身体から抜けきっていないんです。

なので、眠れないからとベルソムラを毎日飲めば、抜けきらなかった成分はどんどん体内に蓄積されていきます。
起床後も脳が十分に覚醒しないために眠気やめまい、集中力の低下などの副作用を感じる人もいるようです。

個人的に日中の眠気っていうのは結構大きな副作用だと思うんですけどねぇ。
車の運転とかできなくなりますし、不注意で事故に合う確率も上がるので、間接的に死亡リスクが上がるとも言えます。

ナルコレプシーを誘発する危険性

ナルコレプシーというのは別名「居眠り症」とも呼ばれる過眠症の一種です。
その名の通り起き続けているのが困難になり居眠りを繰り返したり、急に気を失うように眠ってしまう睡眠発作などの症状があります。

実は、ナルコレプシーの発症にはオレキシンが大きく関わってるのです。
ナルコレプシー患者は脳内のオレキシン濃度が極めて低くなっており、このせいで覚醒状態を保つことが困難になっているのではないかと考えられています。

ここで、ベルソムラの作用を理解してる人はピンときますよね。
そう、ベルソムラでオレキシンの働きを邪魔するのは、人為的にナルコレプシー患者の脳内を作り出しているのと同じようなものなんです!

しかし、先天的なナルコレプシーが体質的なもので完治が難しい病気であるのに対し、ベルソムラの副作用で起こるナルコレプシーの場合には服薬を止めれば治まるのでその点はご安心を。

幻覚・悪夢に堪えられる?

試しにtwitterなんかでベルソムラって検索してみてください。
「ベルソムラは悪夢見るから飲むの止めた」みたいなツイートが結構出てきますよ。

ベルソムラで悪夢を見る原理というのはまだよくわかっておらず、医者ですら悪夢の副作用があるのを知らない場合すらあります。
なので、患者も当然理解せぬまま飲まされて苦しむことになるんですよね。

個人的には悪夢もナルコレプシーと関連してるんじゃないかなと思っています。
ナルコレプシーになると睡眠サイクルが乱れて、夢と現実の区別がつかないようなリアルな悪夢や幻覚を見ることがあるようなので。

こういう部分を突き詰めていくと、ベルソムラの睡眠が決して自然な眠りなんかではないっていうのが良く分かりますよね。

ベルソムラを飲むくらいならサプリをおすすめする

ベルソムラ良くないよって言うと、じゃあ他の睡眠薬にするわってなると思うんですけど、病院の睡眠薬なんてどれも似たようなものですよ。
というか、ベルソムラなんて新しいだけまだ改良されててマシな方です。
ひと昔前の睡眠薬なんて本当に下手したら殺人にも使えるレベルですからね。

個人的に今注目してるのはメラトニンサプリです。
メラトニンは体内時計の調整機能をもつホルモンで、基本的には規則正しい生活をしていれば夜になると勝手に放出されます。
人は体内のメラトニン濃度が上がると眠いと感じるので、自然に入眠できるようになるんですね。

メラトニンについてはまた後日詳しく書くと思いますが、半減期も短いので毎日飲んでも害になることはありませんし、当たり前ですが依存性もありません。

ただ、残念なところが1点。
日本では積極的に販売されていないので購入し辛いという部分ですね。
まぁ、販売場所さえわかれば後はどうにでもなるので、その辺りもまたまとめて記事にしようと思います。

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